医療事務認定実務者試験ってどんな資格?出題範囲や試験対策を紹介!
医療事務認定実務者試験は、初心者でも目指しやすい資格の一つ。
医療事務のお仕事を考えている方におすすめです。
この資格を取る事で、医療事務員として働けるマナーや知識を身につけられます。
病院の受付をしている人はまず持っている資格なんですよ。
ただ、初めて挑戦する場合は不安や疑問に思う事もありますよね。
でも、大丈夫です。
医療事務認定実務者試験は、概要と対策をしっかり行えば、あとは過去問をひたすら練習するだけ。
そこで今回は、医療事務認定実務者試験の試験概要や対策について紹介していきます。
医療事務認定実務者とは
医療事務認定実務者とは、医療事務員としての接遇やマナー、医療機関における各種制度に関する知識や診療報酬請求に関する知識を身につけていることを証明する称号です。
具体的には
- 医療機関の窓口で受付や会計
- レセプトを作成
する仕事をします。
医療機関で働く場合、専門用語や独自のルールや法律があります。
そのため、その事を頭に入れておくことでスムーズに業務を進めていくことができます。
- 就職しやすくなる
- 実際に働き始めてもスムーズに業務を進められる
医療事務認定実務者試験について
医療事務認定実務者試験は、全国医療福祉教育協会が主催している資格試験の名称です。
実は2016年に始まった試験なので歴史は浅いですが、出願者が年々増えており医療機関から評価を受けやすい試験として注目されています。
未経験者が基礎知識として勉強するのに最適な試験になります。
医療事務員として必要なマナーから医療保険制度、必須業務であるレセプト作成まで幅広い知識を身につけることができます。
医療事務認定実務者試験の試験内容
ここからは、医療事務認定実務者試験の試験内容を紹介します。
試験問題には学科と実技があります。
どちらもマークシート形式の問題で、試験時間は90分です。
【学科】
- 接遇とマナーに関する知識
- 医療機関における各種制度に関する知識
- 医療事務業務に関する知識
- 診療報酬請求に関する知識
【実技】
- レセプト作成

接遇とマナーに関する知識
まずは、学科試験で出題される内容について紹介していきます。接遇とマナーに関する知識は、以下の点が出題されます。
- 医療機関での接遇とマナー
- 社会的マナーと医療機関の接遇
- 医師との連携
(受付窓口、会計窓口、診療報酬請求事務についての技術と知識)
- 患者との関わり方
(小児患者・高齢者・認知症患者・身体障害患者の対応)
(窓口応対、話し方、聞き方、案内についての知識)
(クレーム応対の心構えや態度と言葉づかい、クレーム防止についての知識)
基本的な社会人としてのマナーから、患者さんへの対応がメインです。
一般的な常識があれば、そこまで勉強しなくても解答できる項目です。
医療機関における各種制度に関する知識・試験問題
2つ目の項目は、医療機関において知っておくべき精度や法律を問う問題です。具体的な内容は以下に挙げています。
- 医療法と医療法施行規則
- 医師法と医師の役割
- 医療保障制度の概要
- 医療保険の給付
- 健康保険法と保険診療
- 後期高齢者医療制度
- 介護保険制度(サービス)の概要
- 診療報酬制度
- マイナンバー制度
- 公費負担医療
引用元:http://iryou-shikaku.jp/exam/certified_practitioners.php
健康保険やマイナンバーなど、普段から聞いている用語も多くあります。
なんとなく制度の事もイメージがつきますよね。
しかし、医療保険の給付範囲や介護保険など細かく理解している人は少ないです。
知らない項目は、理解できるまで勉強すれば日常生活でも役立つものがあるので、真剣に取り組みましょう。
医療事務業務に関する知識
医療事務として働く上で重要な基礎知識です。
主に、日常業務で行うレセプト作成の基本を問う項目になります。
種類や書き方、ルールなど基本的な内容ではありますが、初めて勉強する方は時間をかけて細かく勉強すると良いでしょう。
- 請求と支払の仕組み
(診療報酬の算定要件、請求と支払の流れ)
- 医療事務の流れ>
(医療事務員の役割と心構え、日常業務、請求業務、レセプトの点検と提出、請求権の期限)
- 日常業務
(カルテの表書き、料金計算)
- レセプト作成の基本
(レセプト用紙の種類と構成、作成の原則、上書き、記入上の注意点)
診療報酬請求に関する知識
診療報酬請求に関する問題は、診療報酬点数を問う問題が多くよく出るものは覚えておくと時間のロスが無くなります。
しかし、すべての点数表を覚えるのは難しいのでテキストを使い、どこに何があるのかをすぐに見つけられるよう訓練しておくと良いです。
具体的な出題内容は以下になります。
- 診療報酬の算定について
- 入院時食事療養費の費用額算定について
実技
実技試験は、外来のカルテが出題されカルテの内容を確認しながらレセプト作成に必要な情報を正しく読み取れるか、計算が間違っていないかを問われる問題です。
外来は入院よりも治療の内容がシンプルで、治療期間も短いので複雑な問題はありません。
基本を押さえておけば合格できる内容になっています。
- 診療報酬明細書の作成・点検
- 上書き欄の記載
- レセプトで用いる用語の理解
- 正確な点数算定
- 点数の各項目の告示や規則に関する知識
- 時間外などの正確な加算
- 小児に関する正確な加算
- 摘要欄記載が必要な診療行為への理解
医療事務認定実務者試験の学科試験対策
医療事務認定実務者試験の試験対策は、テキストを1周流し読みしたらすぐに問題集や過去問に移行することです。
試験は、テキストや点数表の持ち込みができることが特徴です。
接遇マナーや保険制度はご存じの知識も多いのでテキストをしっかり見て覚えておくだけでOK.
ただ、診療報酬関連の問題になると、点数の確認や計算の確認をしながら解答することが増えます。
そのためにも、問題集など実践に近い形で勉強を進めることで、どの問題にどのテキストを見れば良いのか分かるようになります。
また、出題傾向や範囲は過去問と一緒なので同じような問題がよく出題されることも。

医療事務認定実務者試験の実技試験対策
実技試験は、練習問題でカルテを元にレセプト作成が速く・正確にできるように練習することです。
- それぞれの点数がレセプトのどこに記入されているのか理解
- 算定方法や記入方法を理解し、点数表を確認する
- 難しかった場合は、解説などを読みながら記入
この試験では、一度問題を見て、カルテからの情報を正確に読み取り、スムーズに解くための必要な知識を判断することがどのくらいの速さでできるかが勝負となってきます。
自分で何度も練習を重ね、経験値を踏んでいきましょう。
まとめ
試験概要や対策についてまとめました。
- 早速、対策を参考に勉強を始めたいけど、効率よく進める時間がない
- 躓いた時、挫折しないか不安
と、独学では不安という方は、通信教育で必要な知識を学ぶことも可能です。
専門用語やテキストもその道のプロがまとめたとあって、学びやすい内容。
分からない事もメールで質問ができます。
試験では持ち込みがOKなので、テキストという心強いアイテムがあるだけでもすごく自信がつきますよ。
医療関連の資格は、ハードルが高いイメージです。
しかし、資格を得るだけで就職・転職に有利なのも事実。
あなたに合う方法で取得を目指して頑張ってみませんか?
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