医療事務資格は何種類あるの?独学で取得できる資格も紹介!
これから医療事務として働いてみようと考えている方の中には、勉強して何か資格を取っておきたいという方も多いでしょう。
実は医療事務の資格は、たくさんの民間の試験が存在しています。

結局どれを取っておけばいいのか、よく分からないな。

この記事では、そんな医療事務の資格取得を目指す方に、知っておいていただきたい医療事務資格の種類を紹介します。
また、手軽に独学で取得しやすいおすすめの資格も解説しているので、参考にしてみてください!
どんな資格があるの?医療事務の資格の種類
医療事務の資格は、国家資格はなくすべて民間の資格です。
また、テキストを持ち込めて参考書を確認しながら試験の解答ができるというちょっと変わっているのも特徴です。
医療事務の資格は基礎的な知識習得から、実務に適した試験など非常に幅広く存在します。
難易度だけでなく技量にも違いがあるので、自分はどのレベルから取っておくのが良いのかを見極めながら勉強しましょう。
医療事務の資格一覧
ここでは、医療事務の資格を一覧で紹介します。
とても数が多いのでポイント別に資格を解説していきます。
医療事務の代表的な仕事であるレセプト業務に使える資格から、医療保険制度など医療事務で必要なスキルや知識が問われるものまであります。

自分の知識レベルや伸ばしたいスキルに応じて受験してみるのがおすすめです。
資格名 | 目的 | 用途 | 難易度 |
---|---|---|---|
診療報酬請求事務能力認定試験 | キャリアアップ | 医療事務の知識習得 | ![]() |
医療事務管理士 | キャリアアップ | 医療事務の知識習得 | ![]() |
レセプト点検業務検定試験 | キャリアアップ | レセプト業務効率化 | ![]() |
ホスピタルコンシェルジュ | 接遇・マナースキルアップ | 接客の質向上 | ![]() |
メディカルクラーク検定 | 初心者の知識習得 | 業務能力と知識 | ![]() |
医療事務認定実務者(R) | 初心者の知識習得 | 医療事務の知識習得 | ![]() |
医事コンピュータ技能検定試験 | キャリアアップ | IT知識の習得 | ![]() |
医療秘書技能検定試験 | 新しい業務に挑戦したい | 医療秘書に役立つ | ![]() |
診療情報管理士 | 専門的な業務をしたい | 診療情報を的確に行う | ![]() |
レセプト業務に使える資格
医療事務の仕事で重要なレセプト業務に使える資格です。
受付や会計だけでなく、レセプト業務をこなせるようになるためにあらかじめ知識を習得しておけば、実践業務で活かすことができます。
ここで紹介する資格はこちら。
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- 医療事務管理士
レセプト業務で必要な基礎知識から実践レベルまで幅広く網羅したているので自分のレベルに合った試験を見つけてください。
診療報酬請求事務能力認定試験★★★★★
医療事務の資格は数多くありますが、「診療報酬請求事務能力認定試験」は医療機関から一番評価される資格です。
合格率は30%程度なので、医療事務の資格の中でも最難関と言えます。
そのため、資格手当が付き給料面でプラスになったり採用の際も優遇されやすい資格です。
未経験から医療事務を始めたい方や、更なるスキルアップをしたい方に一番おすすめです!
学科と実技があり、実技試験は実際にレセプトを作成するのでしっかり勉強した上で受験すると良いでしょう。
医療事務管理士★★★
診療報酬請求事務や窓口業務など、医療事務全般の知識やスキルを測る資格試験です。
医療制度や保険請求、さらに臓器についてなど医学の一般的な知識も要します。
また、医療事務管理士はIBT試験という受験方法を採用しており、インターネット環境のあるパソコンで受験をすることができます。
自宅や好きな場所での在宅受験が可能なため、子どもが居て外に出られないという方も安心して受験することができるのは大きなメリットですね。
レセプト点検・実務に強い資格
医療事務の重要な仕事である、レセプト業務に焦点を絞った試験です。
実践的な内容で、他の資格試験では出題されないような深い知識が必要です。
レセプト点検業務検定試験★★
「レセプト点検業務検定試験」は実践的な試験で、傷病名と診療行為、薬の整合性のチェックなどを行う試験になります。
しかし、資料や点数表などは試験会場に持ち込みができるため、暗記をする必要が無いのは安心できるポイントです。
受付の質をアップする資格
医療事務は、レセプト業務や事務作業だけでなく患者さんと接する機会がとても多いです。
そんな時にアピールできる資格として、受付や接客の質を試験で評価できるものです。
マナー検定などもありますが、ここで紹介する資格は医療機関に特化しているものなので注意しましょう。
ホスピタルコンシェルジュ★
ホスピタルコンシェルジュ検定は、医療機関のスタッフとして求められる患者さんへの応対やマナーなどの実務知識が伴っていることを証明してくれる資格です。
医療事務は、患者さんの満足度を高めるためのホスピタリティや心配りが大切です。
ホスピタルコンシェルジュを取得した結果、「この病院に来てよかった」「ありがとう」など感謝の言葉が増えるかもしれませんよ。
短期間でキャリアアップに役立つ資格
ここでは、難易度が低く短期間で資格取得を目指したい方、キャリアアップをしたい方におすすめの資格を紹介します。
- メディカルクラーク検定
- 医療事務認定実務者(R)
- 医事コンピュータ技能検定試験
メディカルクラーク検定★★
メディカルクラーク検定は受験者数が最も多く、業界でも名の知れた医療事務の資格試験です。
この資格も診療報酬請求事務や窓口業務などの医療事務全般に関する知識やスキルを持っていることをアピールできます。
保険の制度から患者さんの対応や、マナーまで幅広い知識を要します。
医療事務の知識だけでなく患者さんとの接し方を学びたい方にもおすすめです。
医療事務認定実務者(R)★
医療事務認定実務者(R)は、患者さんとの接し方やマナーや基本的な受付業務の知識に重点が置かれているため、比較的易しい資格試験です。
また、すべての問題がマークシート方式なので初めて医療事務に触れる初心者向けの試験です。合格率も60〜80%と高いので、短期間で取得したい方にもおすすめです。
医事コンピュータ技能検定試験★★
現在、ほとんどの医療機関でレセプトの業務はコンピュータを使って行っています。
また、会計業務やカルテ保管などもコンピュータを使用しています。
「医事コンピュータ技能検定試験」は、基本的な医療事務の知識に加えてスムーズにレセプトコンピュータを使えるかを測る資格試験です。
ITスキルを問うものなので、即戦力として採用されたい時にアピールすることができます。
医療事務のキャリアを広げるための資格
既に医療事務の仕事をしていて、さらにキャリアアップしたい方、スキルを増やしたい方におすすめの資格です。
- 医療秘書技能検定試験
- 診療情報管理士
専門性が増し、高度な知識が必要になるので既存の知識と合わせて応用的な勉強をする必要があります。
医療秘書技能検定試験★★
医療秘書は、名前の通り事務的な側面から医療機関をサポートする役割になります。
そのため、医療規定や医療用語、経営戦略など経営側の目線が必要な資格です。
4段階に級が分かれており自分の知識レベルに合った級を受験することができます。
1級レベルになると、医療機関からも評価され資格手当が付いたり新しい業務を任せられたりと仕事の幅を増やすことができます。
診療情報管理士★★★★★
「診療情報管理士」は、医療機関の診療情報が適切に管理、運用を実現する責任者です。
しっかり管理されていることで医療の質やサービスの向上を図ることができます。
具体的にはカルテに関する情報管理や収集、データベース化などデータに落とし込み分析できる力が必要になります。
独学でも取得できる!おすすめ資格3選
ここからは、初心者必見!自宅で勉強して独学でも取得できる資格を紹介します。
医療事務資格は紹介した通り数多くありますが比較的簡単で2、3カ月勉強すれば取得できるものもあります。
学校に通う時間が無い、子育てをしながら勉強をしたい方は独学で進められるのは良いですよね。
負担をかけず、短時間で取得できるものを中心に紹介していきます。
メディカルクラーク検定
メディカルクラーク検定は、患者さんとの接遇や医療事務の知識、診療報酬請求事務について出題されます。実技として診療報酬請求事務の問題が出題されますがテキストの持ち込みができるので診療報酬の原則や項目の点数などを覚える必要はありません。
参考書や問題集をひたすら解いて原則や決まりを理解することが大切です。暗記というよりも作成の仕方やチェック方法が理解できていれば合格できます。
医療事務管理士
医療事務管理士は、「医科」と「歯科」それぞれの領域で分かれています。
希望の病院に合わせて受験を検討すると良いでしょう。
この資格は医療保険制度や診療報酬の仕組みを理解し、正しく診療報酬を計算できるスキルを測ることができます。
医療事務管理士合格のカギは、診療報酬の作成を時間内に正しく行えるかです。テキストで知識を得たらひたすら問題集や過去問で練習することです。
医療事務認定実務者(R)
医療事務認定実務者(R)試験も、患者さんとの接遇やマナー、保険医療制度や診療報酬作成など一般的なスキルを測るものです。
この資格の特徴はテキストや参考書の使用はもちろん、自宅で受験し郵送で合否確認となるので忙しい方にもぴったりな資格です。受験中もテキストの利用が可能なので、独学に慣れていることが合格への一歩です。
まとめ
医療事務の仕事に就くために、資格は必ずしも必要ではありません。
資格だけ取っても活かさなければ何の役にも立たないと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、資格を取得していることは、「戦力として働きたいという熱意」や「スキルアップのために勉強をしている」など少なからず評価に繋がります。

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