医療事務管理士技能認定試験の過去問と解答例4年分を紹介!

 

医療事務管理士技能認定試験は医療事務の資格の中でも歴史が古く、知名度も高い人気のある資格です。

 

今回は、この資格を取得する際の受験対策として過去問と解答例を紹介していきます。

 

医療機関の仕事に興味がある方や、資格を取得して医療事務として働きたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!

 

医療事務管理士技能認定試験に出る問題を過去問でチェック

医療事務の資格を目指し、勉強を進めている方であれば過去問の勉強は必須です。
過去問には問題の傾向や重要なポイントが詰まっているので、何度も繰り返し勉強することで知識が身に付きます。

 

平成27年7月度第268回

第一問

医療事務担当者としての要件には、いろいろの条件が考えられますが、下記各項の中で医療従事者の義務として規定されている最も重要なものを1つ選びなさい。

 

  1. 臨床検査は現代医学と共に複雑になりつつあるが、的確な内容点検が出来るように、診療内容を熟知しなければならない。
  2. 質の高いサービスの提供が出来るよう、心を込めた応対など、接遇の基本を心がける事。
  3. 医療機関内の人々との協調がよくでき、円滑な人間関係を持つ事ができること。
  4. 業務に従事して得られた「診療上の秘密」を他に漏らさないこと。
  5. 上書き事項は、保険証―カルテ―診療報酬明細書と転記するが、記載誤りが多く返戻率がかなり高いのが現実である。

    特に管掌別、記号の構成などの学習をし、誤りのないよう心がけなければならない。

 

【 解答:4 】

 

第二問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。

a.公費負担医療とは、法律で定められた対象者の医療に要した費用を各保険者が負担することで、患者負担が軽減されたり全く発生しなかったりする。

 

b.保険外併用療養費とは、診療報酬点数表にはない先進医療である手術技術料の費用などを医療保険で給付し、医療を受けやすくするものである。

 

c.平成20年4月1日が誕生日である患者が、平成26年7月に保険診療を受けた場合の給付率は7割である。保健医療機関では患者の診療録は、完結の日から5年間の保存が義務付けられている。

 

d.公費負担医療の法別番号「10」では全医療費が対象となり、かかった医療費は医療保険の給付を優先とし患者負担分を公費が負担する。

  1. a,b
  2. c,d
  3. b,c,d
  4. 全て
  5. eのみ

 【 解答:2 】

 

第三問

次のT群の各番号に関連するものをU群より選びなさい。(重複可)


【 解答:1:E , 2:A , 3:D , 4:C , 5:B 】

 

第四問

次の各項は100床病院で再診時に行われた診療行為である。再診料に外来管理課さんを算定できるものには A を、算定できないものには
B   を選びなさい。

 

  1. 両膝関節デジタルX−P + 関節腔内注射 + 湿布処置(半肢大)
  2. てんかん指導料 + 静脈内注射 + 院外処方せん
  3. HBs抗原 + BSP 2回法 + 腹部CT撮影
  4. ECG (12) + 径皮的動脈血酸素飽和度測定 + 酸素吸入
  5. 点滴注射 + 腹部超音波検査断層撮影法 + 投薬

 

【 解答:1:A , 2:A , 3:B , 4:B , 5:B 】

 

第五問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。 

a.外来で午前中に250mLの点滴注射を行った50歳患者が、同日夜に再来となり200mLの点滴注射を行った場合、点滴注射の実施料はそれぞれ算定できる。

 

b.特定疾患処方管理加算は、初診料を算定した日から1ヶ月経過した日以降でなければ算定できない。

 

c.高血圧症の患者に対する塩分総量6g未満の減塩食は、外来栄養食事指導料の対象となる特別食である。

 

d.悪性腫瘍特異物質治療管理料の所定点数には、腫瘍マーカーの検査に係る費用および採血の費用は含まれ別に算定できない。

 

e.大腸内視鏡検査と内視鏡的大腸ポリープ切除術を同時に施行した場合、それぞれの所定点数を算定できる。

  1. a,b
  2. c,d
  3. b,c,d
  4. 全て
  5. eのみ

【 解答:2 】

 

平成27年9月度第269回

第一問

医療事務担当者としての要件には、いろいろの条件が考えられますが、下記各項の中で医療従事者の義務として規定されている最も重要なものを1つ選びなさい。

 

1.質の高いサービスの提供が出来るよう、心を込めた応対など、接遇の基本を心がける事。
2.臨床検査は現代医学と共に複雑になりつつあるが、的確な内容点検が出来るように、診療内容を熟知しなければならない。
3.医療機関内の人々との協調がよくでき、円滑な人間関係を持つ事ができること。
4.上書き事項は、保険証―カルテ―診療報酬明細書と転記するが、記載誤りが多く返戻率がかなり高いのが現実である。特に管掌別、記号の構成などの学習をし、誤りのないよう心がけなければならない。
5.業務に従事して得られた「診療上の秘密」を他に漏らさないこと

 

【 解答:5 】

 

第二問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。 

a.肝炎ウイルス患者の患者に対するウイルス疾患指導料は、月1回の算定である。

 

b.看護師による訪問看護を行い在宅患者訪問看護・指導料を算定する日は、レセプトの診療実日数にはカウントしない。

 

c.インスリン製剤の自己注射を行っている患者に在宅自己注射指導管理を行い、注射針一体型の注入器を処方した場合は、注入器加算と注入器用注射針加算を合わせて算定できる。

 

d.診療所において、やむを得ない事情で看護者が来院し症状を聞いて投薬を行った場合、
再診料は算定できるが外来管理加算は算定できない。

 

e.初診から直ちに入院した場合の初診料は入院レセプトで算定するが、この場合その日の入院料は算定できない。

  1. a,c
  2. b,d
  3. a,d,e
  4. b,c,d
  5. eのみ

【 解答:2 】

 

第三問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。

a.心臓疾患の患者に対する1日総量6g未満の減塩食は、入院時食事療養費の特別食加算の対象となる。

 

b.入院中の患者に対して深夜に緊急手術を行った場合、手術料に深夜加算は算定できない。

 

c.入院に際しては入院診療計画を策定し、患者に対し文書または口頭により入院後7日以内に説明を行うこことされている。

 

d.入院患者が投薬された内服薬を外泊中に服用した場合、調剤料は算定できない。

 

e.短期滞在手術等基本料1を算定する場合は、外来レセプト「80その他」欄に記入する

  1. a,c
  2. b,d
  3. a,d,e
  4. b,c,d
  5. eのみ

【 解答:3 】

 

第四問

次の各項は160床の病院で再診時に行われた診療行為である。再診料に外来管理加算を算定できるものには A を、算定できないものには
B   を選びなさい。 

 

  1. 点滴注射 + 細胞診 + 腹部MRI
  2. C反応性蛋白 + 神経幹内注射 + 院外処方せん
  3. 傷病手当金意見書交付 + 頭部デジタルX−P + 視能訓練
  4. 集団栄養食事指導料 + ヘモグロビンAlc + 眼底カメラ撮影
  5. 静脈内注射 + ロールシャッハテスト + 投薬

【 解答:1:A , 2:B , 3:B , 4:B , 5:A 】

 

第五問

次のT群の各診療行為を算定する際の「医科診療報酬点数表」の区分番号が全て正しく選ばれている組み合わせのものをU群より選びなさい。(300床病院)

【 解答:5 】

 

平成27年11月度第270回

第一問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。

a.特定機能病院の承認を受けるためには、厚生労働大臣に申請が必要である。

 

b.全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者が65歳の誕生日月末日で退職となった。翌月より退職者医療制度に加入することができる。

 

c.保健医療機関や保険医は院外処方せん交付において特定の保険薬局での調剤を受ける指示を行ってはならない。

 

d.組合管掌健康保険の加入者が「精神通院医療」の公費の対象となった場合、精神障害の治療に関する患者一部負担金は全て公費が負担するため医療機関の窓口での患者負担は発生しない。

 

e.特別の療養環境の個室を患者が希望した入院は、評価療養の対象となり保険外併用療養費の扱いとなる。

  1. a,c
  2. b,d
  3. a,b,e
  4. b,c,d
  5. abcdeの全て

 【 解答:1 】

 

第二問

次の各項の診療行為に対する算定点数を下記より選びなさい。(重複可)

 

  1. 掌蹠膿疱の患者に行った長波紫外線療法
  2. 休日に緊急来院した喘息発作の患者に行った酸素吸入
  3. 意識障害の5歳児に行った2時間の呼吸心拍監視
  4. 高血圧症の60歳患者に行った同月2回目の心電図(12誘導)
  5. 腸管内容の通過障害で2歳児に行った高位浣腸
A:65点B:100点C:115点D:117点E:150点

【 解答:1:E , 2:A , 3:B , 4:D , 5:C】

 

第三問

次の各項は150床病院で行われた診療行為である。それぞれの条件において別々に算定できるものには A を、どちらか一方又は併せて1回の算定となるものには B を選びなさい。 

  1. 同日の外来で行ったマイクロレーダーと皮膚科光線療法
  2. 同時に行った左膝関節穿刺と右膝関節腔内注射
  3. 同月の外来で行った集団栄養食事指導料と外来栄養食事指導料
  4. 同時に行った右手第2指と第3指の関節脱臼非観血的整復術
  5. 同日に行った超音波ネブライザーと間歇的陽圧吸入法

【 解答:1:B , 2:A , 3:A , 4:A , 5:B 】

 

第四問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。

a.精神科診療所で3ヶ月前より通院している19歳の患者に15分行った通院精神療法は330点で算定する。

 

b.卵巣癌の患者に治療管理のため術後2回目(3ヶ月に1回実施)の腫瘍マーカー検査CA130とCA602を施行した。悪性腫瘍特異物質治療管理料として360点を算定する。

 

c.腎臓デジタル撮影の単純撮影2回と造影剤を注入した撮影4回を同時に行った後電子媒体に保存し管理した。電子画像管理加算として単純撮影57点と造影剤使用撮影66点をそれぞれ1回算定する。

 

d.両側の卵管に腹腔鏡による卵管結紮術を行った場合は18,810点を1回算定する。

 

e.病理専門医が勤務している病院で初診患者に頸管スメアを行った場合、細胞診150点と子宮頸管粘液採取料40点及び細胞診断料200点を算定する。

  1. a,c
  2. b,d
  3. a,b,e
  4. b,c,d
  5. abcdeの全て

【 解答:2 】

 

第五問

次の各項のA,Bと示されているもののうち正しい方を選びなさい。

【 解答:1:A , 2:A , 3:B , 4:B , 5:A 】

 

平成28年1月度第271回

第一問

医療事務担当者としての要件には、いろいろの条件が考えられますが、下記各項のなかで、医療従事者の義務として規定されている最も重要なものを1つ選びなさい。 

  1. 臨床検査は現代医学と共に複雑になりつつあるが、的確な内容点検が出来るように、

    診療内容を熟知しなければならない。

  2. 質の高いサービスの提供が出来るよう、心を込めた応対など、接遇の基本を心がける事。
  3. 医療機関内の人々との協調がよくでき、円滑な人間関係を持つ事が出来る事。
  4. 業務に従事して得られた「診療上の秘密」を他に漏らさない事。
  5. 上書き事項は、保険証−カルテ―診療報酬明細書と転記するが、記載誤りが多く返戻率が

    かなり高いのが現実である。特に管掌別、記号の構成などの学習をし、誤りのないよう心がけなければならない。

【 解答:4 】

 

第二問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。 

a.国民健康保険に加入している世帯の世帯主とその家族は、全員が被保険者である。

 

b.生活保護を受けている患者が75歳に達した場合は後期高齢者医療制度の対象とならない。

 

c.上位所得者である67歳患者が慢性腎不全で人工腎臓実施となり特定疾病療養受領証を受けた。自己負担限度額が1ヶ月10,000円となり、超過分は高額療養費として現物給付される。

 

d.診療報酬の請求権の時効は5年である。

 

e.組合管掌健康保険の被保険者が月途中に退職し、そのまま任意継続被保険者(給付割合変更なし)になった場合、レセプトは1枚にまとめ変更後の記号・番号を記入する

  1. a,c
  2. b,d
  3. a,b,e
  4. b,c,d
  5. eのみ

【 解答:3 】

 

第三問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。 

a.日曜日午前9時から正午までを診療時間とする小児科診療所で日曜日の午後10時に5歳児に再診を行った場合、再診料に乳幼児の休日加算を算定する。

 

b.初診患者が持参した他院で描写した脳波の診断を行った場合は、脳波検査判断料180点で算定する。

 

c.呼吸器リハビリテーション料の所定点数には、呼吸機能訓練と同時に行った酸素吸入の費用は含まれるため別に算定できない。

 

d.診療時間外に来院した緊急患者に腹部超音波検査断層撮影を行った場合、時間外緊急院内検査加算を算定できる。

 

e.地域医療支援病院において通院中の喘息患者に喘息薬28日分を院外処方せんで投与した場合、処方せん料に特定疾患処方管理加算65点を算定する。

  1. a,c
  2. b,d
  3. a,b,e
  4. b,c,d
  5. eのみ

【 解答:1 】

 

第四問

次の各項の説明のうち正しいものの組み合わせを下記より選びなさい。 

a.ウィルス疾患指導料は、入院中の患者には算定できない。

 

b.入院時食事療養(T)の届出にあたって、適時の食事として夕食は原則午後6時以降に提供することが要件となっている。

 

c.一般病棟入院基本算定の病院に平成26年12月2日より入院していた再生不良性貧血の患者が、同年12月26日に退院したが病状悪化の為27年1月28日に再び入院となった場合、1月分入院料の初期加算の起算日は平成26年12月2日となる。

 

d.短期滞在手術等基本料3を算定する患者が6日目以降も入院が必要となった場合には、6日目以降の療養に係る費用は出来高で算定する。

 

e.入院中の患者が呼吸不全となったため午後11時に救命のための気管内挿管を行った場合、処置料に深夜加算を算定する。

  1. a,c
  2. b,d
  3. a,b,e
  4. b,c,d
  5. eのみ

【 解答:2 】

 

第五問

次の各項のA、Bと示されているもののうち正しい方を選びなさい。

 


【 解答:1:A , 2:A , 3:B , 4:A , 5:B 】

参考: https://kakomon-quiz.com/iryouzimu/

 

医療事務管理士技能認定試験の出題傾向は?

 

医療事務管理士技能認定試験の出題範囲は、法規や医学知識、保険請求事務です。
実技は、診療報酬明細書の作成となります。

 

出題傾向は、医療事務としての基本的なマナーから医療保険制度、診療について出題されることが多いです。
元々の範囲が広くないので、幅広くカバーしておけば安心です。

 

まとめ

 

医療事務管理士技能認定試験は誰でも受験可能で、これから医療機関で働きたいと考えている方にもおすすめです。
悩んでいる方はぜひチャレンジしてみてください。

 

今回は、過去4年分の過去問の一部を紹介しました。

 

勉強中の方は、すべて正解できましたか?
基本的な問題を集めてみたので、もし間違えたところがあれば復習しましょう。
過去問を何度も繰り返すことで、パターンや傾向を掴むことができます。

 

 

頑張って問題を解いて合格を掴みましょう!

 

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