医療事務の一日のスケジュールや勤務時間について
医療事務は病院の受付にいて、患者さんの対応や会計などをしています。
しかし実際に自分が働くと考えたとき、1日がどのようなタイムスケジュールなのか気になりますよね。
出勤してからの仕事の流れを見ながら、自分が働く姿を想像してみてくださいね。
また、正社員だけでなく契約社員やパートで医療事務として働こうかなと考えている方に向けて勤務時間や残業時間などを紹介します。
実際に働く医療機関によって違いはありますが、勤務時間を確認し働きやすい環境であるか見極めることは重要です。
医療事務の一日の仕事
ここでは、医療事務の一日を紹介します。
大きな病院とクリニックで出勤時間や業務内容など少し異なるところはありますが、共通してやるべきことをみていきましょう。
医療事務は患者さんの対応がメインの業務となりますが、その他開院するための準備や片付けなど前後でも仕事があります。
しかし、休憩時間はしっかり取れるところが多いので安心して働くことができます。
開院前の準備
出勤後は制服に着替え、開院前の準備をします。
クリニックなどは9時や9時半開院のところが多いので、朝は割とゆっくりできます。
開院前の準備は玄関周りや待合室、診療室の掃除を中心に行います。
その後、受付ブース内のおつり準備やカルテ準備など、開院してからスムーズに業務に取り掛かれるような準備をします。
当日予約が入っている患者さんがいれば、あらかじめカルテの準備などをしておくことが多いです。
朝会などの会議
開院前の準備が終わると、医師や看護師等と共に朝会などの会議をすることが多いです。
当日の予約患者の確認や、業務連絡を中心に行います。
会議をやらずに業務がスタートする医療機関も多く、その場合は医療事務員同士で軽く打ち合わせをします。
午前診療
開院時間となり、受付を開始します。
患者さんは、受付に置いてある診察券ボックスに診察券や保険証を入れることもあれば、直接事務員に渡すこともあります。
初めての方は初診の問診や保険証を確認する必要があるので、こちらから促してあげるとスムーズです。
再診の場合は、すでにカルテがあるので保険証を確認し、カルテを取り出し診察室へ回す作業をします。
その他、予約電話や問い合わせ電話があるので対応します。
診療時間は決まっていますが、患者さんが居ればその方の診療が終わり帰られるまで業務は終わりません。
最後の患者さんが帰られたら、会計の精算確認と「診療終了」の札を玄関に出します。
休憩
大きな病院であれば、常に窓口は開いているので医療事務スタッフで交代で取ることが多いです。
クリニックの場合は、午前診と午後診の時間に2時間ほど空く時間があるのでその時間に休憩を取ります。
休憩スペースの広さはさまざまですが、お弁当を食べることもあればスタッフと外食に行くこともあります。
休憩をどう過ごすかは、お仕事を始めてから確認すると良いでしょう。
午後診療
休憩が終わった後は、午後の診察に備えて朝と同じような準備を行います。
その後午後の診療がスタートします。
基本的な業務は午前診療と同じですが空いた時間があれば各種書類などデータ管理をする場合もあります。
掃除や片付け
患者さんの診療が終わり、全員が帰られたら業務終了です。
会計の精算をし、お金を金庫にしまうなどの管理をします。
最後に待合室や診察室の掃除や片付けをします。
1日診療が終わると結構汚れていたり、忘れ物が落ちていることもあるので掃除は重要な業務です。
ミーティング
終礼やミーティングも医療機関により有無が異なります。
私が勤務しているクリニックはミーティングがあり、今日気付いたことや改善点などを話し合う時間が設けられます。
医療事務の勤務時間
医療事務の勤務時間は、一般的に企業勤めと同様に8時間です。
しかし、診療時間に合わせて出勤する場合が多いので、それぞれの医療機関により出社時間や退勤の時間は異なります。
さらに雇用形態により勤務時間も変わる場合があるので、それぞれ紹介していきます。
正社員
正社員の場合は、契約社員やパートなどよりも早く出勤することが多いです。
9時から診療開始であれば8時〜8時半頃には出社していることが多いでしょうか。
正社員は診療時間に準じて8時間は働きます。
また、大きな病院の場合は受付時間が長いため早番・遅番のシフト制になっていることもあります。
契約社員やパートアルバイト
契約社員やパートアルバイトは正社員とは違い8時間勤務という決まりはありません。
午前中、もしくは午後だけの勤務で良い場合や週3日勤務でもOKという場合など、働く時間を柔軟に変えることができます。
勤務時間や出勤日を調整できる点が魅力です。
また、残業や早出なども少ないので仕事と子育てを両立したい人には人気です。
休日
医療事務の休日は、基本的に勤務している医療機関の休診に合わせます。
病院もクリニックも完全週休2日制となっているところが多いですが、中には土日も診療を受け付けているところもあります。
こうした場合は丸2日取れず、土曜の午後と日曜日の1.5日休みということがあります。
休みについては、医療事務の面接を受ける際に聞いてみると良いですよ。
病院によっては休診以外に交代制で休みを取れるところもあるので、確認しておくと休みを取りやすいですよ。
医療事務に残業はあるの?
医療事務として働こうと考えている方にとって残業があるかはとても大事なポイントです。
医療事務は何時間も残業ということはありませんが、30分程は残業をすることがあります。
それに、残業をするのは基本的に正社員に限ったことなので、時短で働きたいとい方は心配ありません。
正社員の場合は、パートの人が定時で上がった後にも業務が残っていれば残務を片付けるために残業しなければなりません。
そして、残業となる要因の一つは診療時間が終了しても患者さんが残っている場合です。
連休明けや連休前は患者さんが増え、診療時間内に診察や会計が終わらないことが多いです。
すべての患者さんが帰るのを見送ると、どうしても勤務時間が伸びてしまいます。
医療事務に夜勤はある?
医療事務は基本的に日勤の勤務です。
しかし、大学病院や総合病院などで救急外来がある場合は24時間体制なのでシフト制ではありますが夜勤をすることもあります。
しかし夜勤のある医療事務は、男性を配置する場合が多いです。
もし総合病院などで働くとなった場合は、夜勤の有無を確認しておいた方が良いでしょう。
まとめ
今回紹介した内容は、一般的なモデルケースなので診療時間や診療科によってやるべきことは変わってきます。
医療機関によっては、様々な業務を医療事務職にやってもらっていることもあります。
医療事務として働きたいと考えている方は、自分は何を譲れないかを考えてみることをおすすめします。
正社員は残業や雑務が多く残業もありますが、パートやアルバイトは基本的に定時で帰ることができます。
自分の働きやすい勤務体系を選ぶことで、ストレスなく働くことができます。
長く働ける環境を見つけることが大切です。
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