医療事務の勤務先と役割を紹介!病院や診療所だけじゃない!?
医療事務の勤務先は病院だけではありません。
実は病院以外にも活躍できる場はたくさんあります。
例えば、総合病院から診療所、調剤薬局などの勤務先が挙げられます。
病院によっても医療事務のやることが異なるので、自分のやりたいことを中心に探していくと良いでしょう。
ここでは、医療事務が活躍できる勤務先を紹介します。
医療事務の勤務先の種類は?
医療事務の勤務先は、病院や診療所がメインです。
その他内科、耳鼻科、歯科医院などさまざまな病院で医療事務として働くことができます。
診療科や働く施設により働き方や特徴があるので、理解しておくと求職活動の際も役立つことでしょう。
病院
医療事務の働く場所として最も多いのは、やはり病院です。
病院の場合は受付や会計をメインとし、レセプト業務をするのにも医療事務職は欠かせません。
病院の場合は分業制となっており、業務範囲が限られていることが特徴です。
総合病院
総合病院は、さまざまな診療科があるので患者さんもとても多い病院です。
そのため受付や問い合わせも多く、医療事務も何十人、何百人といる施設もあるんですよ。
総合受付、会計、レセプト専門など業務範囲がそれぞれ分けられているので、総合病院での勤務の場合は専門性が高くなるでしょう。
大学病院
大学病院も、総合病院と同じように医療事務は分業されているケースが多いです。
やはり規模の大きな病院は患者さんの数も多いので、業務が細分化されています。
また、大学病院で働くメリットは教育体制が整っているので、医療事務について基礎から勉強し、業務をすることができます。
さらに有給休暇、産休、育休などの福利厚生も整っており働きやすい環境と言えます。
しかし、それだけ働きやすく人気な職場は採用数が少ないので、働く際の選考が難関であることが多いです。
診療所
診療所やクリニックになると、医療事務が複数名で仕事をすることが多いです。
診療科は決まっているので、患者さんの数も限られてきます。
受付、会計、レセプト業務と分業されていることはなくすべての業務をこなしていくことになります。
広い知識と対応力が必要になるのは、診療所での勤務です。
また、総合病院や大学病院とは違い、簡単な問診を行ったり患者さんと接する機会が多いので、コミュニケーション能力も大切です。
歯科医院
歯科医師の場合は、事務だけでなく治療のための準備や器具の管理、消毒など診療補助まで関わることが多いです。
歯科医師での医療事務は「歯科助手」という名称でも呼ばれています。
歯科医師や歯科衛生士の助手として、業務をサポートすることも重要な業務になります。
歯科医院で働く場合は、業務量が多く器具の知識や使用法も必要になることを理解しておきましょう。
また、窓口では歯ブラシや歯磨き粉などの販売に携わることもあります。
中にはこんなところでも活躍!
医療事務が活躍できる職場は、病院や診療所だけではありません。
調剤薬局や介護施設など医療施設以外でもニーズが高まっています。
また、高齢化が進んでいる中で患者さんが、自宅で療養を行える訪問介護などの施設でも需要があります。
医療事務として働きたいと考えたときは、幅広く求人を探してみると思いがけないところで働くことができるかもしれません。
調剤薬局
調剤薬局でも医療事務の需要が高まっています。
医薬分業の進行によりドラッグストアも増加していることが理由になります。
調剤薬局の場合は、患者さんが医療機関から処方された処方箋の入力や会計、調剤報酬請求事務などを行います。
データ入力や会計がメインの業務です。
また、医療事務のほかに調剤事務の資格もあるので、薬局も視野に入れている方はこちらも取っておくと専門性が上がります。
介護施設
医療事務が活躍できる場に、介護施設もあります。
「介護施設に事務?」なんて思いますが、利用者さんの対応や請求事務を行います。
病院で働く医療事務は医師や看護師のサポートをしますが、介護施設の場合はケアマネジャーのサポート役となります。
忙しいときには、介護現場のサポートをすることもあるので受付に座って対応というよりも介護に関わる業務をすべて担うと考えた方が良いでしょう。
老人ホーム
介護施設に近しい勤務先ではありますが、老人ホームでも働くことができます。
老人ホームも利用者さんやご家族、看護師など多くの人が行き来します。
そのとき受付として案内をしたり、利用者さんのサポートを行ったりします。
企業内診療施設
企業内診療施設や企業の社員が受診する検診センターも、医療事務職が活躍できる場です。
事業規模の大きい会社では、従業員の健康診断や体調不良、怪我の際に対処できるよう、敷地内に診療所を設置している場合があります。
医療事務は、予約受付や来院した患者さんの案内、検診データの入力や企業への発送を行う仕事をしています。
病院で働く場合と少し業務が異なり、より事務的な仕事がメインになります。
勤務先での医療事務の役割
ここからは、勤務先別に医療事務の役割を紹介していきます。
受付や会計、レセプト業務は基本業務となるのでどの勤務先でも任せられる業務です。
その他に、勤務先の規模や種類によって微妙に業務に違いもあります。
具体的な業務内容を理解していれば、資格取得の際も役に立つでしょう。
大学病院や総合病院
大学病院や総合病院などは業務量が多いため、医療事務の採用の際に業務範囲がある程度決まっていることが多いです。
業務がある程度限られているので覚えやすく、すぐに仕事に慣れることができます。
規模の大きな病院の場合は、業務が細分化されているため任せられている仕事はミスなく素早く行う必要があります。業務が滞ってしまうと別の業務も遅れることになるので、正確性とスピードが大切です。
診療所
診療所の場合は受付や会計がメインとなり、外来の患者さん対応がほとんどです。
総合病院などと異なり診療科も限られるため、レセプト業務も限られた内容になります。
しかし、医師や看護師も限られた人数なのでサポート役に回ることも多いです。
病院全体の事務作業や補助をするので多くの知識が付き、対応力も向上します。
また、患者さんと接する機会が多いので、コミュニケーションを取り円滑に診療を行える心配りが必要になります。
歯科医院
歯科医院での医療事務の役割は、受付業務や会計業務はもちろん、歯科医師や歯科衛生士の補助的業務を行います。
治療に使う器具の清掃や準備のほかにも診療のサポートもします。
患者さんの口腔内に触れることはありませんが、補助的なことはやることが多いです。
事務スタッフでありながら、診療室での処置に関わることもあるのは病院や診療所などの医療事務とは違う点です。
調剤薬局
調剤薬局で働く医療事務は、薬剤と投薬に関するものなど薬に関わる知識が必要になります。
薬剤師ほど知識は必要ありませんが、最低限の知識は必要になります。
医療事務の資格のほかに調剤薬局事務資格を保有していると、求職の際もアピールができます。
調剤薬局の場合は一般的な事務作業のほかに、錠剤の数を数えたり薬の間違いが無いか確認する業務もあります。
病院以外の施設
病院以外の場合、施設に応じて業務内容や役割が変わります。
事務業務だけでなく、診療や介護のサポートなど付随する業務も増えていきます。
また、医療に関する製品やシステムを取り扱っている民間企業でも医療事務の需要はあります。
まとめ
医療事務の勤務先と、勤務先別での役割を紹介しました。
医療事務は病院でしか働けないと思っている方が多い中、これだけ多く働ける場を知っていることは有利になります!
全国どこででも活躍することができますね。
また、年齢やブランクにも左右されないのが医療事務の魅力です。
視野を広げ、医療事務として働く選択肢を増やしましょう。
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