医療事務のレセプトが苦手な方必見!レセプト対策法を紹介
病院の事務の仕事は年齢を重ねてからでも資格取得がしやすく、就職先としても人気です。
そんな医療事務を目指し資格の勉強をしてるけど、
という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、レセプトが特に苦手な方必見!すぐに試してほしいレセプト対策法を紹介します。
レセプトとは?
レセプトとは、医療事務の仕事の大部分を占める専門性の高い業務です。
具体的な業務内容は、合健康保険や協会健保、市区町村などの健康保険の保険者に診療報酬を請求するための明細書を作成すること。
「診療報酬」とは患者が医療機関にかかった際、診療に要した費用のことで、診療報酬点数表に基づいて点数で算出されます。
日本では国民皆保険制度により、保険加入者の負担額は最大3割です。
そして残りの7割は保険者が支払います。
この、保険者に7割の医療費を請求する仕事が「レセブト業務」になります。
レセプト業務の内容
レセプト業務は、一般的に月末から翌月 10日までに行われることが多いです。
診療報酬は1か月ごとにまとめて行うので、締めに合わせて効率よく進めていかなければなりません。
私の働く病院でも25日頃から集中してレセプト業務を行います。
業務の内容は、次のような流れです。
まず、日々の会計の際にレセプト専用のコンピュータに必要な診療情報を入力。
診療情報を入力すると、診療内容に応じた自動的に診療報酬点数が計算されます。
実際の業務は手作業ではなく、コンピュータを利用するのでミスが少ないです。
しかし、診療情報が間違えて入力されている場合もあるため、人の目で確認する作業が必要。
これがレセプトの点検・確認となり、間違いが無いかを確認します。
記載されている傷病名と診療行為、処方薬などが合わなかった場合は、診療した医師に確認をします。
修正を行い不備が無くなったら、レセプト業務は完了です。
レセプトは難しい?
レセプト業務は、働いている病院のルールややり方に慣れるまで難しいです。
医療機関の収入に大きく影響する業務のため、請求内容に誤りや不備があってはいけません。
そのため、実務で経験を積む前に事前知識として、資格を取得し理解しておくことが大切です。
資格試験での問題は、レセプトの点検能力や修正能力を問われます。
しかし、複雑で厄介な問題は少なく基礎知識や見方、調べ方を理解していれば解けるものがほとんどです。
もちろん医療事務の資格試験はレベルが様々なので難しいこともあるでしょう。
ただ、初心者向けの試験であれば、準備して挑めば問題なく合格できます。
レセプトで落ちないために!勉強すべきこと
ここからは、レセプトで落ちないために勉強すべきことを紹介します。
勉強する優先順位を理解することで、効率もUP。
いち早くレセプト問題に慣れるため、優先的に勉強すべきポイントをチェックしていきましょう。
<優先する勉強ポイント>
- 医療保険制度のしくみを理解しよう
- 診療報酬算定を正確に行い、ミスを少なく
- 点数算定のルールを理解しよう
- カルテから内容を読み取りレセプト記載
- レセプト点検で正確性をあげる
医療保険制度のしくみを理解しよう
基本的な医療保険制度についての知識は、レセプト作成や受付業務に役立ちます。
また、実生活で役立つこともあるのでこの機会に覚えておくと良いでしょう。
保険の種類や保険証、自己負担割合など保険の違いや特徴を勉強します。
さらに、高額療養費制度や保険適用外になる治療など細かい知識も覚えておくと、よりスムーズに学習を進めることができます。
診療報酬算定を正確に行い、ミスを少なく
レセプトで一番大事な診療報酬算定です。
診療報酬算定を正しく行うことで、請求の差し戻しを防ぎ医療機関の収入も滞ることなく算定することができます。
診療報酬算定は診療ごとにコンピュータへ入力されるレセプトを、人の目でチェックし不備が無いかを確認します。
試験の場合はカルテから点数を読み解き、点数の算定を行い誤りが無いかをチェックします。
点数算定のルールを理解しよう
点数算定医療機関で行われる診療行為は様々ありますが、すべて点数が決まっています。
その診療行為の算定ルールを理解し、自分で計算できるようになる必要があります。
試験の際点数を覚える必要はなく、診療報酬点数表や電卓の持ち込みが可能。
計算の仕方や、算定方法を理解しましょう。
カルテから内容を読み取りレセプト記載
算定内容をカルテから読み取り、レセプト上に記載します。
レセプトは、必要最低限の情報以外白紙になっており自分で書き込みます。
レセプト点検で正確性をあげる
レセプトが正しく記載されているかをチェックします。
ミスが起こりやすいポイントを知り、発見し正しく直すスキルを養う必要があります。
試験勉強の際は、1問でも多く問題を解けばよく出るポイントが分かるようになります!
レセプトが苦手な方に向けた対策法4選
ここからは、合格できるレセプト問題対策法を紹介します。
レセプトは練習すればするほど問題に慣れ、出題傾向がわかるようになるでしょう。
また、しっかり自分で解けるまで練習することが大事です。
慣れるまでは解答を確認しながら、カルテの見方や書き方を覚えるといいですね。
- 自力でレセプト問題を解く
- カルテの日付毎に算定出来る点数を書いてみる
- 点検内容を細かく確認する
- レセプト問題の数をこなす
自力でレセプト問題を解く
書き方やカルテの見方が分かったら、自力でレセプト問題を解いてみましょう。
分からないとどうしても解答を見たくなってしまうもの。
ですが、解答を見て、問題を解いているようでは合格できません。
自力で解くことでどこが間違いやすいのか、どこが理解できていないのかを考えましょう。
間違えた部分や解答すらできなかったところは、再度テキストに戻って勉強。
これを1日1問題でも良いので、毎日継続して繰り返し行います
カルテの日付毎に算定出来る点数を書いてみる
レセブト問題は、診療内容や保険内容が記載されたカルテを参照しながら解答します。
その際、カルテの日付ごとに算定できる点数を書き出してみましょう。
いつどの診療が行われたのか、初診なのか再診なのかそれぞれ点数を記入しておくと良いです。
少々面倒ですが、カルテの日付毎に算定できる点数を書いていけば訓練にもなりますし、間違えず解けるのではないでしょうか。
点検内容を細かく確認する
カルテに記載されている点検内容を細かく確認し、メモを取っておきましょう。
時間外、深夜、休日加算が取れているか、乳幼児加算が取れているかなど初歩的なとこ
ろから細かくチェックすると良いです。
投薬をしている場合は処方量の回数や薬価の計算など、一つ一つ見ていきましょう。
練習をする際は、問題になっていないところも確認するとより力が付きます。
レセプト問題の数をこなす
レセプトに合格するためには、問題を解いた数が比例します。
多くの問題を解くことで傾向が分かり、
「だいたいこの辺が間違っているな」
「ここが問題になりやすいな」
と問題を見ただけで分かるようになります。
傾向が分かれば落ち着いて解くことができます。
まとめ
レセプトは、医療機関を支える上で重要な業務です。
苦手意識を持ってしまうと、
「やる気が出ない」
「集中力が続かない」
など勉強することが億助になってしまいますよね。
でも心配いりません!
一度レセプトで落ちてしまった方でも大丈夫です。
次に備えて準備をすれば、落ち着いて問題を解くことができます。
レセプト問題は似たものが多く、練習した問題数が自信に繋がります!
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